2013年5月12日日曜日

伊勢神宮の記憶


3月末の肌寒い早朝。
清々しい空気。
ゆっくりと朝靄の中を飛んでいた、
乳白色の長い羽を持つ小さな二羽の鳥。
壮大な景色。
まぶしいほど白く美しい玉砂利。
御垣内の美しさに圧倒され、頭が真っ白になった自分。


毎年のように伊勢神宮に参拝していた、亡くなった祖父
母方の家は佐賀市にある小さな伊勢神社で、祖父は神主だった。
かつて祖父が歩いた境内を、ざくざくと歩く。
亡くなった祖父もこの場所を歩いたと思うと、どうしても涙が溢れる。


一緒に行った人のご両親が結婚される際、伊勢神宮に参拝されたというエピソードを聞く。
玉砂利を歩いていると、数十年前の若い二人が側を歩いている姿が見える。
心が幸福な気持ちで満ち溢れる。


泣いて慰められたり、幸せな気持ちになったり。
ここは素の感情を解き放ってくれる場所なのだろうか。


先々月、はじめてお伊勢参りに行きました。
とても荘厳な体験だった為、参拝した後の一ヶ月はその感想をとても言葉にできませんでした。
2013年は第62回式年遷宮の年ということで、今回は特別参拝(正式参拝や御垣内参拝とも言われる御垣内での参拝)をする機会に恵まれました。
ドレスコードがあるので黒いスーツを着用し、朝5時すぎに外宮から内宮の順にすすみました。


大きな地図で見る

0 件のコメント: