2013年5月8日水曜日

鞆の津ミュージアム「極限芸術〜死刑囚の表現〜」展

私の父は、病に伏している時にだけ絵を描く傾向があります。
しかし一旦病状が回復すると、何故か絵を描く気持ちには全くなれないそうです。
死を意識した極限の時期にだけ湧く創作意欲。
その衝動に名前はあるのでしょうか。

美しく溌剌とした世界や命への憧れ。
それらを失った自己憐憫。
病的で斬新で感傷的な、自分が生きた証として最後に残す絵。

今、広島県福山市の鞆の津ミュージアムでは、死刑囚の絵の展覧会が開催されています。
死刑囚の絵には、死ぬ間際に誰もが体験する心の一片が描かれているのかもしれません。

広島県福山市
鞆の津ミュージアム
「極限芸術〜死刑囚の表現〜」展

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