2012年8月25日土曜日

天地人美術館 


熊本県下益城郡美里町土喰の細い道を通っていたら、突然アール・ブリュットな光景が目に飛び込んできました。
よく見ると、「天地人美術館」と書かれています。
どうやら、こちらにお住まいの益田悦治郎さんの美術館のようです。
外壁の右側部分。
道路に面した外壁一面も展示スペースとなっています。
個々の作品を見ても、また、こんな風に全体を見渡しても、確かなまとまりを感じます。

「大都会は人喰い人種の集り」
「社会⇔会社
      政治⇔経済」

読もうとすればするほど、なぜかドキリとさせられるこのボード。
他にも、「平等の不幸 平等の不幸拡大」と大きく描かれたものも。
...益田悦治郎さんとは、一体何者なのか?
しかし残念ながらこの日は休館日。
地元の方の話によると、益田さんは78歳(2012年現在)くらいだとのこと。
ご自宅をこんな風にされたのは最近からで、やはりご本人はかなりエキセントリックな方なんだとか。

美里町は、霊台橋をはじめ30以上のたくさんの古い石橋や、石段の参道(3,333段で、日本一と言われている)をもつ釈迦院などの観光スポットが点在していますが、総じて自然豊かで、静かな落ち着いた印象のまちです。
ここで長年暮らしておられる益田さんが、日々どんな事を考え、制作に取り組んでおられるのか。
外壁の展示を観るだけでも、是非一度足を運んでみられる事をおすすめします。


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2012年8月8日水曜日

生口島の瀬戸田サンセットビーチ

広島県尾道市にある、生口島の瀬戸田サンセットビーチへ。
生口島は、尾道からしまなみ海道を渡って3つめの島です。
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波のない瀬戸内海の穏やかな海に入ったのは、この日が初めて。
日本の海といえば日本海と太平洋しか知らない私にとっては、穏やかな海はこんなに癒されるのか!と驚きの一日になりました。

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ここは2,300円(/一日)で借りた日陰です。
4:30になると、この日陰の貸し出しは実質無料になります。
その時間を過ぎるとサンセットが横から降り注ぐので、日陰が作れなくなる為なのでしょうか。
(内300円は保証金という名目で、時間に関係なく退去時に返金されます。)

食事や飲み物を販売する売店は、ビーチ内に二ヵ所あります。
自動販売機もある為、売店の閉店後でも飲み物だけは買うことができます。

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男女別の更衣室・トイレ・ロッカー・シャワーが完備されているので、300円のロッカーを借りて着替え、いざ海へ!
するとそこには数々の海上アスレチックが。
これはマイポートという名の巨大な組み立て式の浮きで、ビーチ内に三台設置されており、人が(推定)10人くらい乗ってもびくともしません。
しかもこの穏やかな海。
優雅な波に揺られ、本などを読みながらゆったりと過ごすこともできます。
このマイポートは、沿岸のすべり台の島と浜辺を繋いだ一本の縄に沿って動かせるようになっています。

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この側面の縄を進行方向から手繰り寄せると、行きたい方向に進んでくれます。
しかも力は殆ど必要ありません。

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マイポートの上で波に揺られつつ、ぬるくなった缶ビールを飲みながら見た風景は忘れられません。

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前方には、ひょっこりひょうたん島のモデルになったのではないかといわれている島のひとつである、小さな瓢箪島が見えます。

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更衣室に備え付けられている300円のシャワーで身体を洗うことができます。
写真はバーベキューコーナーです。
海を眺めながらバーベキューをすることができ、横のスペースではテントを張ることもできます。


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自転車も借りられるようになってますが、料金は不明です。

設備の整った癒しのビーチなので、おすすめですよ。

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2012年2月11日土曜日

鞆の津ミュージアム

広島県福山市鞆の浦にある、本日プレオープンの鞆の津ミュージアムへ行ってきました。




生まれてこのかた、プレオープンの美術館に行くのは今日が初めて。
ちょっとわくわくしました。



このミュージアムは、もともとは築150年の蔵だったのだそうです。
外観は町の景観を損なわず、町並に溶け込んでいます。




正面入り口です。



写真奥の玄関で、靴を脱いで入ります。
床は加工された木材で出来ていて、歩いてみると、それは初めて体験するような新鮮な感触でした。
プレオープンの日ということもあって、中には作家の方やエディターの方がちらほら。


ミュージアムの元になった蔵は、アール・ブリュット支援事業の一環で改修され、知的障害児施設等を運営する社会福祉法人創樹会が運営されているそうです。
このプレオープン企画展にも、知的障害者施設に通われている作家の作品がありました。
今後、ここは※ボーダレス・アートミュージアムNO-MAのような施設に並び、アウトサイダー・アートの発掘や地域とアートとの掛け橋として、日本のボーダレス・アートの拠点となっていく可能性をも秘めているのかもしれません。


また、福山の作家ヨシダコウブンさんの可愛らしい銅版画も展示されていました。
ヨシダコウブンさんは、アウトサイダー・アートのキュレーターであるクシノノブマサさんとともに、私自身も大好きな秋のアートイベント、福山アートウォークにも深く関わられているそうです。
現在このような方々が活躍されている備後地方のアート界。
今後の展開が楽しみでなりません。


歴史の痕跡が色濃く残る鞆の浦にできた、あたたかくて居心地の良いこのミュージアム。
このミュージアムの完成よって、町自体の価値が、文化や芸術の面からも更に高まっていくような気がしました。

ボーダレス・アートミュージアムNO-MAは滋賀県の施設です。

 
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2012年1月4日水曜日

2012



岡本太郎の本「自分の中に毒を持て」。
彼ほど自分の弱さと向き合い、それをここまで強く変えることができた人が他にいるだろうか。
私も今年は弱い自分から逃げず、何事にも屈しない強い気持ちで挑んでいきたい。