2012年2月11日土曜日

鞆の津ミュージアム

広島県福山市鞆の浦にある、本日プレオープンの鞆の津ミュージアムへ行ってきました。




生まれてこのかた、プレオープンの美術館に行くのは今日が初めて。
ちょっとわくわくしました。



このミュージアムは、もともとは築150年の蔵だったのだそうです。
外観は町の景観を損なわず、町並に溶け込んでいます。




正面入り口です。



写真奥の玄関で、靴を脱いで入ります。
床は加工された木材で出来ていて、歩いてみると、それは初めて体験するような新鮮な感触でした。
プレオープンの日ということもあって、中には作家の方やエディターの方がちらほら。


ミュージアムの元になった蔵は、アール・ブリュット支援事業の一環で改修され、知的障害児施設等を運営する社会福祉法人創樹会が運営されているそうです。
このプレオープン企画展にも、知的障害者施設に通われている作家の作品がありました。
今後、ここは※ボーダレス・アートミュージアムNO-MAのような施設に並び、アウトサイダー・アートの発掘や地域とアートとの掛け橋として、日本のボーダレス・アートの拠点となっていく可能性をも秘めているのかもしれません。


また、福山の作家ヨシダコウブンさんの可愛らしい銅版画も展示されていました。
ヨシダコウブンさんは、アウトサイダー・アートのキュレーターであるクシノノブマサさんとともに、私自身も大好きな秋のアートイベント、福山アートウォークにも深く関わられているそうです。
現在このような方々が活躍されている備後地方のアート界。
今後の展開が楽しみでなりません。


歴史の痕跡が色濃く残る鞆の浦にできた、あたたかくて居心地の良いこのミュージアム。
このミュージアムの完成よって、町自体の価値が、文化や芸術の面からも更に高まっていくような気がしました。

ボーダレス・アートミュージアムNO-MAは滋賀県の施設です。

 
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