丸亀美術館「杉本博司 アートの起源」
香川県の丸亀市にある、
丸亀美術館「杉本博司 アートの起源」に行ってきました。
現在この丸亀美術館では、杉本博司さんの作品をテーマごとに分けてそれぞれ会期を区切り、2010年から一年かけて順次展示しています。
そのテーマは、
科学
建築
歴史
宗教
の4つで、今回私は歴史の展示を見ることができました。
残念ながら私には撮影の技術等はあまりよくわかりませんでしたが、見終わってみると、数年前ならば「未来」といわれていた世界の中で今私たちは生きているのだ...と、あらためて気付かされました。
数秒で料理ができる電子機器を使う。
安全が保証されていない添加物入りの食品を作り出し、それらを好んで口にする。
遺伝子組み換え作物を栽培する。
携帯端末を持つ。
メディアの報道や広告に簡単に洗脳される。
人類の繁殖を阻むようなウイルスが出現する。
放射能に脅える。
技術力の向上と反比例して、人類の滅亡を暗示しているかのように起こっている数々の事象。
どんな技術でも、それは長い目で見て、はたして本当に必要なものなのだろうか。
実は、巨大技術によって得るものと失われるものの量は同じで、差引ゼロなのではないだろうか。
そんな焦燥感にかられる展覧会でした。
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