2010年4月19日月曜日

森村泰昌展・なにものかへのレクイエム −戦場の頂上の芸術−

先日、初めて東京都写真美術館に行ってきました。

で、森村泰昌展をみてきました。

たくさんの作品が展示されていましたが、その中でも3日たった今も忘れられないくらい印象に残っている彼の表情があります。

それは、最後の展示作品の中の彼の表情。

それはマリリン・モンローに扮した彼が浜辺で倒れている兵士を見つめる時の表情なのですが、なんというか、、、

憐れみ

絶望

愛情

悲しみ

せつなさ

などなど

とにかく様々な感情がいり混じった複雑な表情で、

とてつもなく美しいんです。

あの瞬間、彼は彼女だったのでしょうか。

今迄見たどんな女優さんの表情よりも奇麗だとさえ感じました。

そして私はその表情を見てようやく、彼の作品がセルフポートレートである由縁を少し理解できたような気がします。

彼の感性は本当に素晴らしく、そして更にそれを作品として表現できる術を持っている。

芸術ってこういう事なんだなあ、と、あらためて思いました。^^

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